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19:49:00
前夜
三人はデルシャ村へたどり着いた。
「ここで何をするんだい?」
ゼスはたずねた。
すると、セレスは得意そうな顔で、「情報収集♪」と言った。
セレスの後をついていくと、とある民家についた。
見る限り研究者のようだ。
セレスがドアをたたくと、中から白衣の人が現れた。
ちょっと天然パーマに小さくて丸っこいめがね、年は二十代後半だろうか。
「わ、姫様!!?」
科学者っぽい男は驚いた様子だ。
「実はわけあって・・・後で詳しく話すわ。」
「そうですか。」
「あ、こちらはガトルさん、私の医者よ。今は一時的に帰郷してるって聞いてたけど。」
「ええ、ちょっと用事がありましてね。ところでそちらの方々は?」
ガトルがたずねた。
「こっちが同じクラスだったゼスくんで、こちらはジラッフさん。
ゼスくんはイーセレヴァスを扱えて、逆にジラッフさんはイークレテスを扱えるみたいです。」
「それはすごいメンバーですね!英雄の子孫にイーセレヴァス、イークレテスの使い手とは!
ところで、わざわざたずねてくださったということは、何かあったのですね?」
セレスは簡単に説明した。
「なるほど、そういうことでしたか。本来ならば姫様を止めなければならない立場なのですが・・・
姫様のご意思であるということで、黙認しておきますね。」
「ありがとう、ガトルさん。」
「そうそう、魔導壁と言えばたしかにこの国が最初でしたね。そういえば話を聞いただけなのですが、
西のフェルソート遺跡から強大な魔力が発せられたとのことですが。」
「魔法使いなら、お前ら感知できないのか?」
ジラッフはゼスとセレスに向かって言った。
「俺は魔力あっても魔法使いじゃないし・・・セレスは?」
「ちょっと待って、やってみるわ。」
そう言ってセレスは、魔力を感知するために集中した。
「だめ、国境ごとに反射されてて、うまく場所を特定できないわ。」
と言った直後、セレスは思いついたかのように言葉を発した。
「わずかにだけど、西のほうが魔力が少し強力だわ。」
その言葉を聞いて、三人は叫んだ。
「わずかにでもわかるみたいだし、西のフェルソート遺跡へ行こう!」
ゼスが叫ぶと、二人も声を出して肯定した。
「そうそう、時間的に今日は我が家に泊まっていってください。
それから、明日は私も一緒に行きますね。」
「え、いいの?」
三人は驚いた。
「戦力としては不足かも知れませんが、補助ぐらいはできるかと。」
「そうね。」
そういうガトルの言葉に、三人はお礼を述べて、泊まることにした。

翌日、四人は目を覚まして西へ向かう支度をした。
「じゃ、行こう。」
ゼスが声をかけると、三人はうなずいた。


四人が遺跡へたどり着いたのは、午後であった。
途中食事休憩をしてあるため、準備は問題ない。
「じゃあ、行こう。」
ゼスの越えに、三人はうなずいて、遺跡の中へと歩いていった。
この遺跡は(遺跡全てだが)旧都市なだけあって、結構広い。
しかし、魔力をわずかにだがセレスが読めるため、進行方向はわかっていた分、だいぶ時間を節約できた。
「あ、あそこは!!?」
ジラッフが奥のほうを指差して言った。
そこには階段があった。
「あっちの方向ね、魔力の強いところも。」
セレスがそう言うと、四人は奥へと進んでいった。

少し歩いていくと、奥のほうから明かりが見えてきた。
どうやら部屋になっているらしい。
その部屋の両サイドには、蝋燭のようなものがあり、それが光を作り出している。
4人がその部屋に踏み込むと、奥から声がした。
「やっと気付いたか、人間ども。だが、たかが4人では我の眼中にはない」
「んだとっ!」
ジラッフが反論する。
「我は堕天使クルーフェスト。我の魔力、見るがいい」
魔力を集めだした。
「バカなっ!魔導壁を維持しながらの魔法は無理がある!」
ジラッフが叫ぶ。
「それだけ魔力があるってこと?」
ゼスが聞く。
「恐らく、あの増幅装置の力によるものです」
そう言ってガトルは、クルーフェストの後ろに指を指した。
そこには複雑な形の装置があった。
「よし、あれを壊せばいいんだな!」
そう言ってジラッフは、自分の長身でも扱うのが難しそうな大剣を構えた。
それから一気に突進しだした。
こんあ大剣を使っているが、彼は軽剣士だった。
普通の剣じゃないと速度は生かせないはずなのに、ジラッフは普通の剣を扱っているような動きだ。
ジラッフが叫びながら堕天使の目の前に飛び込む。
そして大剣を思いっきり叩き落した。
しかし、クルーフェストは魔法を発動していた。
「イセ・バァム!(突風)」
クルーフェストの手から風が集まり、一気に放たれた。
ジラッフは避けながらも、かすかにかすっていた。
「くそっ」
すると、ガトルが口を開いた。
「みなさん、少し時間稼ぎと相手の気をそらせてください。その間に、私があの装置を破壊します」
「わかった」
「気をそらせながら時間稼ぎすればいいのか」
「じゃ、いくぜ!」
そう言ってゼスとジラッフはクルーフェストの前に飛び出した。
ゼスはナイフを取り出して、竜巻を起こす。
その竜巻の横からジラッフが切りかかる。
しかし、しかし、動きを読まれたのか、竜巻はかき消され、ジラッフの剣撃はガードされていた。
「くそっ!」
すると今度は魔力を溜めたセレスが魔法を放つ。
「フェル・クァド!(炎刃)」
セレスの指から炎の刃が放たれる。
その刃はクルーフェストの発動した魔法を打ち消し、さらにクルーフェストにもダメージを与えた。
「な、何!?我の魔力を超えるとは!そ、その杖は!」
クルーフェストはそういいながら悲鳴を上げた。
「そう、カーンとフォーンス、英雄ファナとクラゼスが扱ってた杖を合体させたもの。これがそのカーンフォーンスよ。」
セレスが気をそらせるように語り掛ける。
「そうか、なら本気を出さなければならないな」
クルーフェストが振り返り、装置に目をやると、装置はすでに破壊されていた。
ガトルが薬品を使って装置を爆破し、破壊し終わったところであった。
クルーフェストは一気に頭に血が上った。
そしてがむしゃらに攻撃を仕掛けてくる。
「ジル・クァド!(銀刃)」
クルーフェストが銀の刃を次々と放つ。
ゼスとジラッフが避けている間にセレスは魔法を放った。
「ジル・ダム!(銀弾)」
強固な銀を作り出して、それがクルーフェストの脳天を直撃した。
銀は、魔物たちにとって弱点であるが、同時に扱うのがとても難しい代物だ。
増幅装置を壊されて、なおかつ隙が多かったため、大ダメージを受けた。
あまりのダメージに悲鳴を上げる。
「チャンスだ!」
そう言ってゼスがフライングバァンを構え、放つ。
ジラッフもイークレテスに魔力を込めて放つ。
イーセレヴァスの風と炎、そしてイークレテスの炎がクルーフェストに直撃した。
「ま、まさかそれは、イークレテスにイーセレヴァス!一つならともかく、二つも揃っているとは!」
クルーフェストは叫んだ。
そこにガトルが薬の入ったビンを投げる。
クルーフェストにあたり、ビンが割れると大爆発を起こした。
最後にゼスはフライングバァンを持ち、突撃した。
相手に突き刺し、魔力を込める。
するとクルーフェストは炎の竜巻によって焼き尽くされた。

「やっと終わった」
ゼスが言う。
「最後お前だけで行くなよ、接近は俺の得意分野なんだぜ?」
ジラッフが不満そうに言う。
「ま、でもこれで魔導壁が消えたからよかったか。」
「ええ、ありがとう、みんな。」
「こちらこそありがとう。」
「ところで、これからみんなはどうするの?」
セレスが聞く。
「俺はまた遺跡でも漁ってるぜ。」
「私は研究の続きがありますので。ゼスさんのイーセレヴァスの構造から新しい武器も思いつきましたし。」
「え!?どんなの?」
「まだ具体的まではいかないのですが、剣よりも便利なものになるとは思います。」
「すげーな!」
「ところで、ゼスは?」
ゼスは少し考え、
「実は特に考えてない。とりあえず旅をするかな?あるいは家に帰るか。」
「帰らないにしても、私が城へ戻るまでの護衛なんてどう?報酬ははずむわよ。」
「あ、ずるい!俺もいいか?」
「どうしよっかなぁ?まあいいわ。」
「よっしゃー!」
ジラッフは飛びはねて喜んだ。
「で、ゼスくんは?」
「特に用事もないし、いいよ。」
「では、ガトル以外は城までよろしくね。ガトル、元気で」
「セレス様、お元気で。私も今度時間が空きましたら、またお城まで行きたいと思います。」
「ええ、その時は喜んで歓迎しますわ。」
「光栄です。」
そう言うとガトルは、先に家へと戻っていった。

「セレス、ランク上がったな。」
ジラッフが言う。
「え!なんで?」
セレスは不思議そうな顔をする。
「ほら、ガトルって最初姫様って呼んでたじゃん。それが最後にはセレス様に。」
「そう言われてみると、そうね。」
セレスは笑った。
「これだけの大仕事をしたんだ、”姫様”の器じゃ収まりきんないしね。」
ゼスが言う。
「じゃ、今の私は何?姫ではなく、王女でもない・・・。」
「う~ん・・・。」
三人は考えて沈黙する。
そしてゼスとジラッフが一緒に言うことになる
「セレス様だ!」
「えっ!いや、だから、何になるのって聞いてるんだけど。」
セレスが途惑いながら言う。
「だから、セレスはセレス。姫でもない、王女でもない、ただ1人のセレスってことだ。」
ジラッフが笑いながら言う。
「私自身ねー。ま、それでいっか。でも、ただ単にガトルが間違えて読んだだけなのかも。」
「・・・まあ、それはそれで・・・。」
「ところで、前から疑問に思っていたんだが、姫様ってどんなことするんだ?前から気になってたんだが。」
ジラッフが話題を切りかえた。
「えっとねぇ~・・・。」

END
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