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20:57:45
ファンタジー<中篇>

英雄…そう呼ばれる者たちの物語。
伝説の勇者:エレスファーンが封印せし、魔王。
その媒体であるワールソールが出現した。
ワールソールを倒すため、集まりし戦士たちの物語。

エルヴィラシリーズ
「みんな、準備はできたか?」
先頭に立っている聖騎士、フォルニ=ディステークが大声を上げる。
聖騎士とは、エルヴィラの戦士の中でも特別な存在で、幼いころから才能ある人物のみを鍛え上げられてきた者たちだ。
今回の作戦ではフォルニのみで、彼がこの討伐のリーダーとなっている。
あたりは太陽に照らされ、生き生きとしている。
が、その向かう先、ダーディエタには、漆黒の雲が一面を覆っている。
ダーディエタとは、元々、闇に属しているという意味があり、常に闇に包まれている島であることから、この名前がつけられた。
その雲を、吹き飛ばすかのように、奇声が聞こえる。
このことから、戦士たちのモラルは高まっているとわかる。
フォルニは大丈夫だと確認すると、出発の準備をした。
そして彼は、突撃の合図を出した。
今回は大半を、エルヴィラ大陸全体の攻防戦によって、人材を取られたため、ダーディエタへと乗り込む戦士は少数精鋭であった。
実力は高いが、人数が少ないため、早期決着を狙うのが戦術として妥当だ。
戦が長引けば長引くほど、少数の兵力では消耗が激しい。
よって、普通の戦争であれば裏を取るなど、奇襲攻撃を繰り出すが、島への道は一本であるため、一気に突撃を仕掛けるほかなかった。
いくら魔物たちが読んでいたとしても、完全には対処しきれないからだ。
今回はさすがにきついな…フォルニは内心そう思っていた。
そして同時に、エルヴィラに残った重戦士グリウ=ラウゼーヌのことも心配した。
グリウは、エルヴィラにおいてかなりの実力を持った兵士だ。
彼は重量のある装備をし、機動性を失う代わりに攻守に力を発揮する重戦士の一人だ。
よって、今回の奇襲には向かないが、国の防衛となれば、最大限の力を発揮できる。
(いや、彼なら大丈夫なはずだ。)
フォルニはあわてて思考を変えた。
向かう島の雲行きは、さらに怪しくなる。
今しかない、思考を現在に集中したフォルニは、そう思った。
「一斉突撃!」
フォルニは大声で叫ぶと、聖剣アルティアソード(天使アルティアの魔力が作り出した聖騎士専用の魔導兵器)抜き、剣の先端を前に向けた。
そして、一気に馬を走らせると、ほかの全員も同じように突撃した。
「おおおおーーーーーー!」
男たちの遠吠えが聞こえる。
「はぁーー!」
女たちも声を上げる。
そして馬の足が、震動と大地に叩きつけられる音が辺り一帯に響いた。
馬たちが一斉に、ダーディエタへと向かって走り出した。
先頭は聖騎士フォルニがアルティアソードを構えている。
続いて傭兵随一の腕前を誇るウォドニゥ=ファグナールが、魔導兵器の槍を構えて突撃している。
ハイエルフのフェリア=ルーセインは中盤で弓の準備をし、後方には魔導師ファナ=ヴァーデリスをのせた神官クラゼス=クレスティラが前方を追いかけている。

徐々に配列がずれ、フォルニらが後ろへ下がり、兵士たちが前方へとでてきた。
この兵士たちが道を切り開き、フォルニなど実力者が中央突破するのが作戦である。
兵士たちは先頭を突っ切ると、目の前にいる魔物たちをなぎ払っていった。
しかし、中には兵士たちも、魔物たちにやられることもあった。
こればっかりはしょがないだろう。
兵力があればこんな危険は冒さないが、少数精鋭である異常やむをえない。
フォルニはアルティアソードで、一直線上付近にいる魔物をなぎ払いつつ、馬を走らせる。
そのころには、ほかの兵士たちとある程度の距離があった。
兵士たちの間から、何頭かかけてくる。
ウォドニゥが魔導兵器ハシャーク(水属性の槍)を使って、近距離は槍で直接攻撃、遠距離は魔導兵器を使って広範囲の敵を倒しながらやってきた。
「どうする?」
ウォドニゥが言う。
フォルニは少し黙っている。
魔物たちが二人を囲っていた。
その数は一匹や二匹ではない、十匹前後いる。
「五匹ぐらいなら切り抜けられるがな。」
ウォドニゥがつぶやきながら、ハシャークを構える。
フォルニは黙ってアルティアソードを構える。
が、その表情は険しかった。
魔物たちが襲い掛かってきたが、馬の上ということで、自由に身動きが取れない。
地上であれば機動性があるため、なんとか切り抜ける方法もあるかも知れないが。
おまけに馬が混乱して、暴れだす。
魔物のうち二匹が襲い掛かってくる。
二人は、馬が暴れないように制御するので精一杯で、なんとかガードすることはできたが、それが限度だった。
さすがにやばい、二人は思った。
そのとき、二匹の魔物が突然雪崩のごとく崩れた。
脇腹には、矢が刺さっている。
その方角を二人が見ると、フェリアがイークレテスの弓、アルティメイアを構えていた。
「油断しないように!」
ハイエルフのフェリアが、笑みを作って言う。
二人は、軽く会釈して、すぐに体制を整える。
「フェル・ダム!(炎弾)」「イセ・クァド!(風刃)」
その言葉の直後、二匹の魔物が炎に包まれ、三匹の魔物が風の刃で切り刻まれた。
後ろを見ると、馬が一頭かけてきた。
乗っているのは、クラゼスとファナだった。
それを確認するとウォドニゥは、ハシャークを振りかざし、水の弾を放ち一匹吹っ飛ばすと、槍として扱い、もう一匹刺した。
最後にフォルニが残りの敵を斬ると、さっきまで囲っていた魔物はいなくなった。
「ほかの兵たちは?」
フォルニが後からきた三人に聞く。
「まだ戦ってるわ。」
ファナが答えた。
クラゼスとフェリアも、ええ、とうなずく。
「そうか。」
とフォルニはつぶやいた。
ここから先、どうするか。
フォルニは考えていた。
一つは兵士たちを待つ。
そうすれば楽であるが、その分時間が経つため、同時に不利になる。
もう一つはこのメンバーだけで進む。
ただしメンバーが少ないため、戦力的にきわどいところだ。
フォルニは迷った挙句、後者を選択した。
戦力的には数が少ないが、見る限り今いるメンバーは、兵士たちの中でもトップクラスの人間たちだと判断した。
ウォドニゥの噂は聞いているし、ファナは天才魔導師との評判であるし、今回の鍵でもある。
それに、もし間に合うなら、戦ってる途中に参戦という可能性もあるからだ。(まあこれは可能性が低いが)
フォルニは、そう決めたことをみんなに伝えた。
「ああ、そのほうがいいと思うぜ。」
ウォドニゥが言った。
四人もメンバー頷く。
「行くぞ!」
フォルニの掛け声とともに、五人は再び馬を走らせた。
ダーディエタ奥部へと行くと、森へ出た。
この森は、バルグムルといい、魔物でさえ迷うということで有名だ。
しかし左右には、わずかだが平原となってるため、そこを通るのが確実だと考えた一行は、そちらから経由して行くことにした。

森の反対側へと着くと、大きな城が現れた。
エルヴィラにある城と同じくらいの大きさだ。
ここに大魔王の媒体がいるはずだ。
「大きいな。」
ウォドニゥが呟いた。
「ですね。」
クラゼスが頷く。
「ちょっと不気味ね。」
ファナが言う。
ダーディエタの漆黒が包み、余計に不気味になっていた。
五人は馬を下りて、ゆっくりと中へと入った。
薄暗いため、ファナが魔法で火を灯した。
「いや、消したほうがいい。」
フォルニが放った言葉は、たしかに的を得ている。
あくまで”奇襲”であるから、自分たちの存在に感づかれないほうが有利であるし、暗ければ見つかりにくいからだ。
しかし…
「いや、火を灯したほうがいいぜ。」
意外にも戦慣れしているはずのウォドニゥが口を開いた。
「どうしてだ?」
「たしかに、俺たちなら薄暗い中でも行けるだろう、だがあいつらはどうだ?」
そう言って、クラゼスたちを見た。
「私たちに気を使わなくても…。」
「それに、暗さでは魔物のほうが慣れてるだろう。むしろ明るいほうが苦手なんじゃないか?」
城全体は常に薄暗いため、魔物たちはこの環境に適した身体能力であると考えられる。
よって、暗いまま進入しても、そう、自分たちが普通の明るさの状況でこられるようにはっきりとわかるのではないか?
逆に暗い場所で慣れているなら、明るいものは苦手であると考えられる。
ウォドニゥはそういうことを伝えた。
「なるほど、では火を灯してくれ。」
その言葉を聞いて、ファナは再び火を灯した。
早速門番の魔物を発見した。
炎を強めにしているため、どうやら眩しがっているようだ。
その隙に、フェリアが弓矢を放った。
すぐに倒れたので、奥へ進む。
奥にはすぐに、階段があった。
どうやら普通の城とつくりは、大して変わらないようだ。
二回へ上ると、また魔物がいた。
またフェリアが、隙を突いて弓矢を放つ。
しかし、今度の魔物は魔王級らしく、それだけでは倒せなかった。
ウォドニゥがそれを読んでいて、イーセレヴァスの槍、メイヴェンダーを取り出して、突撃した。
イーセレヴァスとしての能力を発動して、雷を帯びた槍は、見事に魔物を捕らえた。
さらに、フォルニがアルティアソードを振るう。
魔導兵器としての能力を発動させると、威力が一気に上がる剣だ。
そして、魔物を真っ二つに切り裂いた。
「さすがにやるな。」
ウォドニゥが言う。
だが、瀕死のダメージを与えたのはほかでもない、ウォドニゥであった。
しかし、イーセレヴァスの性質上、一日に三回以上発動させると、イーセレヴァス自身、つまり魔王あるいは魔物自身によって精神をのっとられてしまう。
よって、なるべく発動は抑えたい武器だから、一長一短である。
しばらく歩くと、階段がすぐに見つかったが、どうやらこの上に大魔王がいるらしい。
そのことは五人とも、気配で感じていた。
「準備はできたか?」
フォルニがみんなに向かって言う。
四人は頷く。
「よし、突撃だ!」
小声で叫ぶと、全員戦闘体制に入り、走り出した。
階段を駆け上った瞬間、ファナが光を最大限に、つまり炎を強くして、一気に敵に放った。
そして、頭部に狙いを定め、フェリアは弓矢を放った。
しかし、片腕が伸びて、弓矢を手で掴んでいた。
「なっ!」
フェリアは驚いた。
笑い声が部屋中に響き渡る。
「我は魔王ワールソール、汝らに我は倒せぬ。くくく、そこの窓を見るがいい。」
魔王が指した方向を、思わず全員見る。
すると、一匹の魔物が魔法を唱え、それを兵士たちのいる場所へと放った。
フェリアがあわててアルティメイアを引く。
しかし、魔物はすでに魔法を放っていた。
ファナが、あわてて魔法をかき消そうと、魔法を放つ。
が、魔物の放った炎が、兵士たちを焼き尽くした後だった。
「そ、そんな…。」
ファナとフェリアは、崩れた。
三人もうつむく。
「くっそぉー!」
いつも冷静なフォルニが、怒りをぶつける。
血管は浮き上がり、あたりの温度も加熱した。
ウォドニゥの制止を押し切って、剣を振りかざし、走り出す。
剣を振り下ろし、魔王に一撃を与えた、と思ったが、それを魔王の剣が弾き返した。
「その程度か?」
ワールソールはそう言うと、フォルニを蹴り飛ばした。
魔王というだけあって、さすがに強い。
フォルニは咳き込みながらも、なんとか立ち上がる。
クラゼスがあわてて近寄り、治癒の祈りを行った。
「クァヌ・フィネ(祝福の癒し)!」
フォルニは激痛から、なんとか回復して立ち上がった。
立て続けに、「クァヌ・フェル・イー(炎の祝福)!」と唱え、フォルニ、ウォドニゥ、フェリアの武器にかけた。
フォルニの聖剣は炎に包まれ、ウォドニゥはイーセレヴァスの槍に、フェリアの弓は見た目では変化がないが、炎の祝福を授かった。
「攻撃力が上がったはずです!」
フェイルスは叫んだ。
しかし、ワールソールがすでに襲い掛かってきていた。
あわててウォドニゥは、メイヴェンダーで受け止めるが、きついと思い、魔王兵器としての能力を開放した。
そして、わずかに足止めをした瞬間、フォルニの一撃で魔王を吹き飛ばした。
「何っ!!?」
ワールソールは思わず呟いた。
「フェル・ダム(炎弾)!」「ジル・クァド(銀斬)!」
ファナは隙を突いて、魔法を瞬時に二発放った。
魔法を瞬時に、二発も放てる魔導師は滅多にいない。
それも、銀属性の魔法を含めた上でだ。
これが彼女の、天才といわれる所以の一つだ。
と同時に、フェリアが弓矢を二本同時に放つ。
放った直後、祝福の効果か、矢が炎に包まれて敵に刺さる。
炎の弾と、銀による斬撃、さらに炎の矢によって、多少ダメージを食らってるようだ。
「ちっ、後一回しかつかえないか。」
呟いてウォドニゥが、追い討ちをかけるごとく、攻撃を繰り出した。
炎に包まれたメイヴェンダーの力を発動し、雷と炎を帯びた槍で思いっきり突き刺す。
同時にフォルニも、炎の聖剣の力を解放して、垂直に叩き切って吹き飛ばす。
そこへ、ファナがさらに魔法を唱えた。
「ジル・ダム(銀弾)!」
ちょっと変化させながら、巨大な銀を作り上げ、魔王を囲った。
フォルニは剣を振りかざし、力を解放して魔王に向けて放った。
「今だ!」
フォルニが叫ぶと、クラゼスとファナが呪文を唱えた。
そして、同時にそれを放つと、ワールソールの体を包み込んだ。
「く、結界か!!?」
ワールソールは叫んだ。
必死で抜け出そうとするが、無理なようだ。
そこにフォルニが走り出し、最後の力を振り絞り、思いっきり聖剣を振り下ろした。
同時にフェリアも弓矢を放った。
二つの攻撃が直撃し、魔王は倒れた。
そして、そこには始めてみる形の、一つのイーセレヴァスがあった。
イーセレヴァス・ガンズイセーン。
「お、終わったのか?」
ウォドニゥが呟く。
「そ、そうみたい、ですね…。」
クラゼスは息を切らしながら言った。
「しかし、多くの兵士が犠牲に…。」
フォルニは震えながら遠吠えを上げた。
五人とも叫ぶ。
………
……
…。

暫く経ち、落ち着きを取り戻した五人は、ダーディエタを後にした。
やはり、兵士たちは全員、あの魔法によって殺されていた。
同時に、魔物たちも犠牲になっていた。
「なんてことを…。」
ファナが呟き、クラゼスが祈りを上げた。


後、今回の功績を称えられ、五人は一つずつ国を授かった。
ウォドニゥはアーネスト。
クラゼスはウィールゲータ。
ファナはバルセンブルを授かったが、後にクラゼスと結婚、バルセンブルは影の英雄である重戦士のグリウに。
フェリアはエルフの国セレティアを、しかしエルフのルールによって、それはかなわず、後にフェリアは旅人となる。
フォルニはクラファールの国を授かった。
そして数十年、平和な世の中が続いた。


END
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